我々の身の回りは生活を便利にしょうと思って買った「物」で溢れている。
なくてはならない物もあるが、勿体無いから捨てられないモノで生活空間を圧迫してしまっているのではないだろうか。
収納が足りないので収納家具を置きたい、庭に倉庫を作りたい!との依頼も度々。
我が家も他人事ではない。
昭和初期生まれの母は恐るべし裸眼で新聞を読む。
ほぼ半日をかけて地元2紙と県紙に隅々まで目を通し、情報を収集する意欲の日々。
モノを粗末にしない時代を生き抜いてきた人。
日々の郵便物、書物を捨てる事はない。
かく言う私はモノを買わない、捨て上手を吹聴しているのだが、通販だけは彼らの「便利です」「お腹の脂肪取れます」トークに衝動買いをさせられてしまう。
気がつくと部屋の最も肝心な場所に便利グッツや健康器具が居座っている有様。
使いもせず飾っているだけなのに勿体無いから手放せ無い。
いつか使うかもしれないとしまい込む。
そしてモノがどんどん増えていくと言うスパイラルに陥る。
勿体無いのはこの先も使わないかもしれない「モノ」なのか、「空間」なのか・・・
それこそ新築坪単価100万円と言われるご時世、賃貸なら月数万円ものアパート家賃。
その空間がモノの為の部屋になっているのだ!
そして住まい手は残った狭い空間での暮らしをしている。
住まいは倉庫では無くて伸び伸びと生活するためにある筈。
私たちが生き生きと生活するためには、人間並みの待遇を受けている「使わないモノたち」に退去して貰わなければ実現しない。
処分か、残すか迷ったときは、処分を選択しても支障ない場合が殆どではないかと感じる。
生涯使わないモノで大切なのは思い出の品だけの筈!
衣替えの日までに思い切って断捨離しよう。
痛みを伴って捨てた分、無駄な買い物は金輪際しない!
㈱前木組 代表取締役 前木繁孝
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